マン・ベン・メン・あたる

普及版 字通 の解説


7画

[字音] マン・ベン・メン
[字訓] あたる

[説文解字]

[字形] 象形
布帛の形。〔説文〕四上に「相ひ當るなり。闕。讀みて宀(べん)の(ごと)くす」とあり、おそらく(まん)の初文であろう。〔伝〕に「(けん)の字、之れに從ふ」とするが、字の上部は帯に連なる形である。〔広雅、釈詁三〕に「は當るなり」とあり、一巾(ひとはば)の帛の意であろう。金文に「大命に(あた)る」という用法がある。

[訓義]
1. あたる、あう。
2. 損する、かけにまける。
3. 碁の持碁をいう。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 カク・ワケギ

[声系]
・滿(満)muanは同声。〔説文〕七下(りよう)と廿(じゆう)とに從う字とするが、の巾(きれ)の上に一面の刺を加えた形で、その刺を加えたものを膝(へいしつ)に用いた。膝はひざかけ。古代の礼装の最も重要なものであるが、刺のため傷みも多く、これを敝・(弊)という。・滿の系列と、・敝・の系列とは、字形の上において対応する。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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