持碁(読み)ジゴ

デジタル大辞泉 「持碁」の意味・読み・例文・類語

じ‐ご〔ヂ‐〕【持碁】

白黒の地が同数で引き分けの碁。持ちとなった碁。和局

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「持碁」の意味・読み・例文・類語

じ‐ごヂ‥【持碁】

  1. 〘 名詞 〙(もち)となった碁。勝負のない碁。ひきわけの碁。〔運歩色葉(1548)〕
    1. [初出の実例]「持碁打て互にさがす膝の下」(出典:雑俳・柳多留‐一六七(1838‐40))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「持碁」の意味・わかりやすい解説

持碁
じご

において,一方の囲った地と,取ったハマ(取り石)の合計が,相手のそれと同数であること。引き分けの意。今日では棋力によるハンディキャップを設けない互先(たがいせん)の手合はたいていコミ碁であり,6目半のコミがついているので,盤面上での持碁を特に「盤面持碁」と呼ぶ。盤面持碁は,後手の白がコミだけ勝ったことを意味する。中国では持碁を「芇」(べん)と呼び,日本でも 1945年以前の昭和初期にこの呼称が使われていた。中国で芇が和局(ホーチュイ)とも呼ばれ,非常に珍重されるのは,中国のルールでは半数計算のため特殊なセキができなければ芇は成立せず,日本の持碁よりはるかに確率が低いため。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android