化学辞典 第2版 「マーチンの粘度式」の解説
マーチンの粘度式
マーチンノネンドシキ
Martin's viscosity equation
高分子溶液の固有粘度[η]と濃度cに関する実験式の一つ.粘度数 ηsp/c~c関係をc→0へ外挿して,溶液の固有粘度を求めるが,一般に相対粘度η/η0 が大きいところでは,ηsp/c~c関係は直線とはならない.G.M. Martinは,次式を用いると相対粘度の大きいところでも直線関係が得られることを提案した.
ここで,k′はハギンス定数である.この式をマーチンの粘度式という.この式は硝酸セルロースなどのセルロース誘導体によく利用される.[別用語参照]ハギンスの式
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報