みしと

精選版 日本国語大辞典 「みしと」の意味・読み・例文・類語

みし‐と

  1. 〘 副詞 〙 ( 「みじと」とも )
  2. 力を入れて何かをするさまを表わす語。ぐっと。力いっぱい。しっかと。
    1. [初出の実例]「弘光が左手を、伊成以右手指をみじと取たりけるを」(出典古事談(1212‐15頃)六)
    2. 「郎等落ち合ひて、薩摩守をみしと切る」(出典:源平盛衰記(14C前)三七)
  3. 強調してはっきりとしているさまを表わす語。明確に。
    1. [初出の実例]「みしと其とは不云とも、きっかと其意はきこへたぞ」(出典:史記抄(1477)一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android