日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムクゲキノコムシ」の意味・わかりやすい解説 ムクゲキノコムシむくげきのこむし / 尨毛茸虫 昆虫綱甲虫目ムクゲキノコムシ科Ptiliidaeに含まれる昆虫の総称。広く世界各地に分布する微小な虫で約450種が知られ、うち日本産は約20種である。体長0.25~2ミリ。卵形ないしかなり細長い形で多少とも平たく、前胸は幅広くて側縁は完全、上ばねはしばしば後端が切断状で腹部後方が露出し、後翅(こうし)は棒状で長い毛が両側に列生し羽毛状、脚(あし)の跗節(ふせつ)は二~三節。落ち葉や腐植土の中、朽ち木、キノコ、獣糞(じゅうふん)下、あるいはアリやシロアリの巣中に発見される。最小の甲虫はこの科に含まれる。[中根猛彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例