ムヒタルゴーシュ(その他表記)Mkhitar Gosh

改訂新版 世界大百科事典 「ムヒタルゴーシュ」の意味・わかりやすい解説

ムヒタル・ゴーシュ
Mkhitar Gosh
生没年:1133-1213

アルメニアの思想家,法典編纂者。メヒタル・ゴーシュMekhitar Goshとも呼ばれる。ガンザクに生まれ,東アルメニアとキリキア各地で研鑽(けんさん)を積む。領主ザハリアン家の援助を受けて,ノルゲティク修道院を開き,ここに学院を置いた。彼が1184年に編んだ教会法と世俗法の2部からなる〈ムヒタル・ゴーシュ法典〉は,以降アルメニア法の主要な法源となり,封建制を法律面から援護する一方農民への領主の恣意も制限した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 北川

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む