ムルシア王国(読み)ムルシアおうこく(英語表記)Kingdom of Murcia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムルシア王国」の意味・わかりやすい解説

ムルシア王国
ムルシアおうこく
Kingdom of Murcia

スペイン南東岸にあったイスラム王国。 11世紀スペインにおける西カリフ国解体に伴い,イスラム社会は多数の小王国に分裂,そのなかの一つがムルシアで,1063年独立。のちセビリア王国により併合された (1079) が,再度独立し,ムラービト (アルモラビド) 朝とカスティリアとの緩衝国的役割を果した。 12世紀後半,北アフリカの侵入勢力,ムワッヒド (アルモハド) 朝に服属したが,1243年アルフォンソ 10世 (賢王) によってカスティリアに併合された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android