日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
メイド・イン・ザ・ワールド
めいどいんざわーるど
Made in the World
完成品を構成する主要部品を複数の国で分担して製造すること、また、その製品。日本で製造されたものをMade in Japan(日本製)とするのと同様に、世界の国々でつくられたものであることを表すことばである。たとえばエアバス社やボーイング社の大型旅客機は、主要部品の開発と生産を複数の国で分担している。
また、中国で製造した複数の部品をベトナムで一つのモジュールに組み立て、そのモジュールをいくつか組み合わせてマレーシアでユニット化し、そのユニットをふたたび中国に運んで完成品に組み立てるという具合に、複数の国にまたがる製造プロセスは、グローバル・バリュー・チェーン(GVC:global value chain)とよばれる。
[編集部]