メチル基転移(読み)メチルキテンイ

化学辞典 第2版 「メチル基転移」の解説

メチル基転移
メチルキテンイ
transmethylation

メチル交換反応ともいう.メチル基を有する化合物からほかの化合物にメチル基が転移する現象をいうが,一般には,2種類のアミノ酸間のメチル基転移をさし,転移を促進する酵素をメチルトランスフェラーゼとよぶ.たとえば,コリンからメチル基がホモシステインに転移し,メチオニンができるのは代表的な例である.

そのほかの例としては,次のようなものもある.

 S-アデノシル-L-メチオニン + ニコチンアミド

    → アデノシル-L-ホモシステイン + N-メチルニコチンアミド

脱メチル化されるほうの化合物をメチル基供与体,メチル基を受けとるほうの化合物をメチル基受容体とよぶ.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「メチル基転移」の解説

メチル基転移

 一つの化合物のメチル基を他の化合物へ転移させる反応.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android