ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メペリジン」の意味・わかりやすい解説 メペリジンmeperidine 別名ペチジン。最初の合成麻薬性鎮痛剤。中枢神経系抑制作用はモルヒネより弱く,鎮痛作用はモルヒネの 10分の1ぐらいであり,鎮痙作用も弱く,鎮咳作用はない。モルヒネに比べ,嗜癖,呼吸抑制作用は弱く,作用は速効性である。鎮痛剤,麻酔前投薬として用いられる。アトロピン類似構造のため,アトロピン様作用があり,また局所麻酔作用もある。急性中毒時の呼吸抑制などには,麻薬拮抗剤のナロキソン,ナロルフィンなどが有効である。慢性中毒患者では禁断症状が発現する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by