メンディエタ(その他表記)Jerónimo de Mendieta

改訂新版 世界大百科事典 「メンディエタ」の意味・わかりやすい解説

メンディエタ
Jerónimo de Mendieta
生没年:1525-1604

スペインのフランシスコ会士。1554年にヌエバ・エスパニャ(メキシコ)に渡航,現地のナワ語を〈周囲がみな感嘆するほど〉完全に習得して宣教に専念した。征服後まもなく任地に赴いたフランシスコ会士の間には,新世界に真のキリスト教社会を実現しようという一種のユートピア的理想が強かったが,メンディエタもこれに深く共鳴した一人だった。能文家だった彼は,しばしば同僚を代表して数多くの書簡をスペイン国王および植民地行政の責任者に書き送り,その中でとりわけ原住民に対する施策の誤りや欠陥を遠慮のない語調で指摘,あるいは一般入植者の不正や横暴を厳しく告発した。さらに上長の命令に従ってモトリニアその他の先駆者の資料に基づく浩瀚な《インディアス教会史》を1597年に著した。征服以前のメシーカ(アステカ文化)社会と征服後の宣教その他ヌエバ・エスパニャ社会の動向を知るのに有益な本書は1870年に初めて刊行され,1971年にも再版された。また《メンディエタ書簡集》2巻(1892)なども刊行されている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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