モコト(読み)もこと

日本歴史地名大系 「モコト」の解説

モコト
もこと

漢字表記地名「藻琴」のもととなったアイヌ語に由来する地名。天保郷帳には「シヤリ持場」のうち「モコト」とみえ、当地一帯は近代に入り藻琴もこと村に包含された。仮名表記は「モコト」(「蝦夷日誌」二編、「観国録」、玉虫「入北記」など)のほか「モコトウ」(「協和私役」「東行漫筆」「廻浦日記」など)もある。一七九八年(寛政一〇年)の谷口青山沿岸図(市立函館図書館蔵)には「モコト ナユルヨリ半道」とあり、「ナユル」の項にモコトへの途中に「沼アリ」として現藻琴湖口について「ソノ口を渡ル。二十間舟渡シ。浪高キ時ハ沼口舟橋ヲ掛ル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android