モラキュラー(読み)もらきゅらー(その他表記)molecular

翻訳|molecular

知恵蔵mini 「モラキュラー」の解説

モラキュラー

元来「分子の、分子によって生じる」といった意味で、分子レベルの化学反応を用いた未来的料理を指す言葉としても使われる。スペインの三つ星レストラン「エル・ブジ」(2011年閉店)発祥の料理法で、アーティスティックな見た目や斬新な食感などが特徴。代表的なモラキュラーとして、アルギン酸ナトリウム水溶液などを塩化カルシウム水溶液に一滴一滴落として作る人造魚卵「スフェリカス」や、亜酸化窒素を使いほとんどの食材をムース状にする「エスプーマ」などがある。近年では日本でも「モラキュラー」の名を取り入れた店やイベントが増えてきている。

(2013-11-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android