モンテ城(読み)モンテじょう

百科事典マイペディア 「モンテ城」の意味・わかりやすい解説

モンテ城【モンテじょう】

イタリア南部,プーリア州アンドリアの南方18kmにある城。カステル・デル・モンテとも。1240年ごろ,第6次十字軍を指揮した神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世がイタリアに建てた200あまりの居城のひとつ。外壁に高さ24mの八角形の塔が8塔つき,中庭に面した城の内部は1,2階とも各8つの部屋からなる。水道設備が整い,屋根や塔の貯水槽にたまった雨水が各部屋に流れる仕組みになっている。古代の建築とイスラム風の建築,北欧シトー派ゴシック様式が見事に融合した建造物。1996年,世界文化遺産に登録。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android