ヤルムークの戦(読み)ヤルムークのたたかい

改訂新版 世界大百科事典 「ヤルムークの戦」の意味・わかりやすい解説

ヤルムークの戦 (ヤルムークのたたかい)

636年8月,アラブ軍がビザンティン帝国軍を破った戦い。アラブ軍の将軍ハーリド・ブン・アルワリード。シリア全土をほぼ征服していたアラブ軍に対して,皇帝ヘラクレイオスが大軍を送って反撃を試みた。各地に散開していたアラブ軍は,現在のヨルダン領にあるヤルムークYarmūk河畔に結集し,決戦を挑んだ。この敗戦により,ビザンティン帝国はシリア支配を永遠に失い,アラブ軍はいくつかの都市を除いて,シリア全土を再び制圧した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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