改訂新版 世界大百科事典 の解説 ハーリド・ブン・アルワリードKhālid b.al-Walīd生没年:?-642 〈神の剣〉とたたえられた初期イスラム時代の軍人。初めイスラムに敵対していたが,629年,メディナに来て改宗。633年,ムハンマド没後の諸反乱(リッダ)を平定後イラクに進軍し,次いでシリアに転戦した。636年,ビザンティン軍をヤルムークの戦で撃破し,アラブのシリア征服を不動のものとした。しかし,第2代カリフ,ウマル1世と対立し,この戦いを最後にヒムス(ホムス)に隠退した。執筆者:花田 宇秋 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by