ヤルンカン(その他表記)Yalun Kang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤルンカン」の意味・わかりやすい解説

ヤルンカン
Yalun Kang

ヒマラヤ山脈東部,ネパールインドシッキムとの国境にあるカンチェンジュンガ山群の高峰。カンチェンジュンガ峰の西にあって,その西峰と考えられている。南にヤルン氷河,東にカンチェンジュンガ氷河がある。山名はヤルン氷河の源頭にある峰ということから,京都大学学士山岳会が使用していたものである。標高は G.ディーレンフルトやボッサールによると 8420m,最も高いもので京都大学学士山岳会の 8505mとなっている。京都大学学士山岳会隊は 1964年ネパール政府の登山許可を取ったが,翌年からの登山禁止令で 10年間入山できず,73年5月に西堀栄三郎隊長として初登頂をなしとげた。

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世界大百科事典(旧版)内のヤルンカンの言及

【カンチェンジュンガ[山]】より

…標高8598m。主峰のほかに西峰(別称ヤルン・カン,8420m(8505m)),南峰(8476m),中央峰(約8496m)などからなる山塊だが,現在では全ピークが登頂された。山名はチベット語で〈五つの大きな雪の宝庫〉の意。…

※「ヤルンカン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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