ヤンブルグ計画(読み)ヤンブルグけいかく(その他表記)Yanburg Plan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤンブルグ計画」の意味・わかりやすい解説

ヤンブルグ計画
ヤンブルグけいかく
Yanburg Plan

ソ連時代に立てられた,西シベリア天然ガスを西欧諸国にパイプライン輸出するという計画。パイプラインの設備・関連機器などは輸出先国から輸入し,その代金を天然ガスの輸出で賄うこととした。 1989年にこの計画に参加していたのはフランスドイツイタリアフィンランドオーストリアギリシアスイスで,パイプラインは当初 94年に完成する予定であった。完成すると年間 100億ドル強の輸出が見込まれる。

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世界大百科事典(旧版)内のヤンブルグ計画の言及

【シベリア開発】より


[帝政時代]
 ロシアではすでに12~13世紀にノブゴロドの商人が,交易のためウラル山脈を越えて西シベリアに達した。16世紀の半ばになると,今度はモスクワの商人たちが毛皮を求めて,遠くエニセイ川の河口まで行った。1558年富裕な商人グリゴリー・ストロガノフはツァーリ,イワン4世から西シベリア開発の許可を得たが,そのねらいは毛皮をはじめとする魚,塩,銅,銀などの豊富なシベリアの資源であった。ストロガノフ家エルマークを長とするコサック隊をシベリア遠征に派遣したが,彼らは82年にシビル・ハーン国の本営を陥れ,次いでその主都カシリクKashlykを占領した。…

※「ヤンブルグ計画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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