ヤンボー(その他表記)Yanbu`

改訂新版 世界大百科事典 「ヤンボー」の意味・わかりやすい解説

ヤンボー
Yanbu`

サウジアラビア西部の紅海岸の港町で,古くから聖地メディナへの巡礼客の出入口として知られていた。ヤンブーとも呼ばれる。現在はペルシア湾岸のジュバイルと並んで,二大工業地帯のモデルに指定されている。人口11万9819(1992),石油化学プロジェクトを中心に20世紀末までに人口15万の都市化を目ざしている。油田地帯の東海岸から1207kmの送油管が完成,1981年に西海岸から初めて石油を輸出した。欧米向けの輸送コストの低減とペルシア湾岸の情勢不安に対応したものである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 浅井

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む