日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤーボロフ」の意味・わかりやすい解説 ヤーボロフやーぼろふПейо Яворов/Peyo Yavorov(1878―1914) ブルガリアの詩人。本名ペイヨ・トテフ・クラチョロフ。貧しい靴屋の家に生まれ、中学を中退して郵便局で働く。そのころから詩作を始め、『雹(ひょう)』(1900)など農民の生活をテーマにしたものを多く発表した。のち、マケドニア解放闘争に加わり、『蜂起(ほうき)者の歌』(1903)などを書くが、フランスに行って象徴主義に触れ、ブルガリアでは初めての象徴詩『白き衣に』(1907)その他を出した。物語詩、叙情詩、哀悼詩、ソネットと詩の領域は広い。家庭の不幸と詩作上の行き詰まりから自殺した。[真木三三子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例