普及版 字通 「ユ・くら」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] くら
[説文解字]
[字形] 形声
声符は臾(ゆ)。臾は人の肥満して、腴(ゆた)かなさまをいう。〔説文〕九下に「水漕の倉なり」とするが、もと野積みする倉をいう。〔詩、小雅、楚茨〕「我が維(こ)れ」の〔伝〕に「露積(ろし)をと曰ふ」とみえる。高く積みあげて、末広がりの状となる意である。
[訓義]
1. くら、野積み。
2. 水辺のくら。
3. 量の名、十六斗をという。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 クラシロ・シバラク・ツム
[語系]
oaは臾jio、腴jiと同系の語。ゆったりとしたさまをいい、は野積みにして、もりあげることをいう。
[熟語]
億▶・積▶・史▶・司▶・曹▶・吏▶・廩▶・楼▶
[下接語]
盈・・積・倉・漕・天・貧・満・廩
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報