ライエートイオン

化学辞典 第2版 「ライエートイオン」の解説

ライエートイオン
ライエートイオン
lyate ion

両性溶媒SHは,次式のように自己プロトリシスする.

SH + SH SH2 + S

ここで,S のように溶媒がプロトンを放出して生じたイオンをライエートイオンといい,SH2のように溶媒がプロトンと結合して生じたイオンをリオニウムイオンという.溶媒SH中で存在できるもっとも強い塩基はライエートイオンであり,もっとも強い酸はリオニウムイオンである.水の場合,ライエートイオンはOH,リオニウムイオンはH3Oであり,水溶液中の強塩基強酸の強さは,それぞれOHとH3Oの強さに水平化される.[別用語参照]水平化効果

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

デジタル貿易

国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...

デジタル貿易の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android