普及版 字通 「ライ・にる」の読み・字形・画数・意味

15画
[字訓] にる
[説文解字]

[字形] 会意
米+頁(けつ)。頁は祭儀などのときの礼貌の姿。〔説文〕九上に「曉(さと)り
きなり。頁米に從ふ」とするが、会意とする意を説くことがない。〔段注〕に「種の
多なること、米の如きを言ふなり。米多くして別つべからず。會
」とし、一説として「黔首(けんしゆ)(人民)の多きこと、米の如きなり」というが、みな臆説である。〔説文〕にまた「一に曰く、鮮白の皃なり。
の省に從ふ」という。犬部十上に「
は種
相ひ似たり。唯だ犬を甚だしと爲す」とするが、示部一上に「
(るい)は事
を以て天
を祭る」とあるのが字の初義。米と犬牲を以て天を祀ることをいう。天神は
香を喜ぶので、犬牲を焚(や)いて用いた。その犬牲を省いたものを
という。種類は後起の義。
(類)liu
t、倫liu
nと通用して、同類同輩の意となったものであろう。〔広雅、釈詁一〕に「疾(はや)きなり」とあり、〔玉
〕には「鮮白なり」の訓がある。[訓義]
1. にる、にかよう、区別しにくい。
2. まっしろ。
3. はやい。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

