最新 地学事典 「ラクラン褶曲帯」の解説
ラクランしゅうきょくたい
ラクラン褶曲帯
Lachlan fold belt
オーストラリア南東部の褶曲帯で,カンブリア~デボン紀の花崗岩が広く分布。ほぼ同時期に活動した火山岩を伴う。カンブリア~デボン紀後期の堆積岩も分布。堆積岩はオルドビス紀の粘板岩と砂岩が主体。褶曲帯の基盤岩は原生代と考えられる。地震波のデータによると,モホ面の深さは40~52km。また,地殻内では明瞭な層状構造がみられず漸移的に移り変わる。花崗岩は化学組成を基にIタイプとSタイプに区分され,東部のI-S線より東部ではIタイプのみが分布。これらから,I-S線はテレーン区分を示し,I-S線西部の地下構造は大陸地殻から,東部は苦鉄質火成岩からなると考えられる。最近ではラクラン褶曲帯はいくつかのテレーンからなるとされ,東からBega, Kosciosko, Waga, Melbourn, Grapian, Taswegiaなどのbasement terraneからなる。参考文献:A.White et al.(1983) Geol.Soc.Am.Mem.,Vol.159
執筆者:田結庄 良昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

