改訂新版 世界大百科事典 「ラサアプソー種」の意味・わかりやすい解説 ラサ・アプソー[種]Lhasa apso 原産地がチベットの愛玩犬。ラマ教の聖都ラサ周辺が原産地で,ラマ教寺院で繁殖されてきた。アプソーはチベット語のヤギのようだという意のラプソーが転じて,この名称が生まれた。チベットでは幸福をもたらす魔よけイヌと信じられ,古代中国では貴族の間で貴重な贈物として珍重された。ペキニーズとラサ・アプソーの混血から作られたといわれる中国のシー・ズーShih Tzuとよく似ており,まちがわれることが多い。被毛はひじょうに豊富でやや硬く,全身を覆って鼻端だけが見える程度で,毛色は黒から白まで種々。斑もあり,固定されていない。体高は約22~28cmの超小型種。執筆者:一木 彦三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by