日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラダ」の意味・わかりやすい解説
ラダ
らだ
Josef Lada
(1887―1957)
チェコスロバキアの画家、童話作家。フルシツェ生まれ。幼時から絵を愛し、漫画家として世に出たが、やがて挿絵を描き始める。挿絵の代表作はハシェクの『兵士シュベイクの冒険』。のち自分の子供たちに次々と童話を書き、挿絵をつけた。『黒ねこミケシュのぼうけん』(1933~36)、『きつねものがたり』(1937)、『おばけとかっぱ』(1938)など、暖かで明るくおおらかな絵と童話は大人にも愛されている。
[内田莉莎子]
『小野田澄子訳『黒ねこミケシュのぼうけん』(1967・岩波書店)』▽『内田莉莎子訳『きつねものがたり』(1966・福音館書店)』▽『内田莉莎子・岡野裕訳『おばけとかっぱ』(1979・福音館書店)』