ラノ・ララク遺跡(読み)ラノ・ララクいせき(その他表記)Rano Raraku

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラノ・ララク遺跡」の意味・わかりやすい解説

ラノ・ララク遺跡
ラノ・ララクいせき
Rano Raraku

東ポリネシア,イースター島東部のラノ・ララク火山にある巨大な石人像石切り場。石人像は主としてここで切出されたのち,各地運搬されたもので,イースター島の時代区分前期からつくられていたことはひざまずいた像の存在から推定できるが,最盛期中期で,後期にはつくられなくなる。傾斜面には運搬を待つばかりのほぼ完成された像があり,目のみが未完成なのは位置が定まったのちに開眼させたことを物語るものであろう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android