普及版 字通 の解説
23画
[字訓] ひかげかずら・つたかずら
[説文解字]
[字形] 形声
声符は羅(ら)。羅はあみ目のように連なるものをいう。〔説文〕一下に「(が)なり」とあり、つのよもぎの意とする。女はひかげかずら、わが国では古くその草を「鬘(かずら)」に用いた。
[訓義]
1. ひかげかずら、つたかずら。
2. つのよもぎ。
3. (らふく)は、だいこん。
4. 籬(り)と通じ、まがき。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 日本紀私記に云ふ、、比加介(ひかげ)。本和名に云ふ、、一名女。豆乃古介(まつのこけ)、佐乎加世(さるをかせ)/ 日本紀私記に云ふ、鬘を爲るにを以てす。比加介加良(ひかげかつら)〔名義抄〕 ヒカゲ・コケ/松 マツノコケ・サガリコケ・サルヲカセ 〔字鏡集〕 ヒカゲカヅラ・コケ・アサカリコケ・サルヲカセ
[語系]
lai、la、lはみな声近く、密生する状態のものをいう。
[熟語]
衣▶・径▶・月▶・蔦▶・▶・▶・▶・▶
[下接語]
寒・軽・女・松・石・繊・・蔦・藤・・碧・・緑・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報