20世紀日本人名事典 「ラムステッドグスタフ」の解説
ラムステッド グスタフ
Ramstedt Gustaf John
07の東洋語学者 元・ヘルシンキ大学教授。
- 国籍
- フィンランド
- 生年
- 1873年10月22日
- 没年
- 1950年11月25日
- 経歴
- 少年時代から種々の言語に関心を持ち、大学卒業後、語学の教師を勤める傍ら、1898〜1901年ヴォルガ中流山地のチェレミス人の言語の実地踏査を手始めに、外蒙古ウラン・バートルで蒙古語ハルハ方言の調査、’03〜05年ヴォルガ下流地方および東トルキスタンの調査旅行、’09〜12年前後2回の蒙古旅行など、いく度もアジア諸地域の実地調査、研究旅行を行い、近代アルタイ言語学、モンゴル語学の基礎を築いた。学説としてはアルタイ諸語の系統論が有名で、アルタイ比較言語学の権威。’06〜17年ヘルシンキ大学講師、’17〜41年同大員外教授。長年にわたりフィンランド東洋学会およびフィン・ウゴル学会を主宰し、晩年はフィンランド学士院会員となる。’19年以降新たに独立した母国のために活躍し、’19〜29年初代駐日代理大使を務めた。エスペラント学者としても有名。主著に「カルムイク語辞典」「朝鮮語文法」「朝鮮語語源研究」「アルタイ諸語と日本語の比較」「七回の東方旅行」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報