ぼ‐こく【母国】
自分の生まれ育った国。祖国。故国。
[用法]母国・祖国・故国――「四〇年ぶりに母国(祖国・故国)の土を踏んだ」のような場合はともに用いられる。◇「母国」は自分の生まれた国。主として外国に住んでいる人の立場で用いる。「母国語」「母国を愛する」◇「祖国」は祖先からずっと住んでいる自分の国。「祖国を守る」「祖国を捨てる」「祖国防衛」◇「故国」は自分の生まれた国、また、故郷の意で、その国や故郷を長いあいだ離れている人の言い方。「一五歳のとき故国を捨てて都会に出た」「故国で余生を送りたい」
[類語]祖国・故国・自国
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ぼ‐こく【母国】
〘名〙
① 分かれ出た国から、そのもとの国をさしていう称。
※思想問題(1913)〈上田敏〉現代の英国「殖民地と母国との関係」
② 自分が生まれた国。自分が属している国。主として海外にいて自分の
本国をさしていう。祖国。
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉犬物語「犬も矢張印度を母国として四方に蕃殖したのだ」
※夜と霧の隅で(1960)〈北杜夫〉三「何カ月も日本人と母国の言葉を話したことがなく」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報