日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラ・ロシュ」の意味・わかりやすい解説 ラ・ロシュらろしゅSophie von La Roche(1731―1807) ドイツの女流小説家。アウクスブルクの名門に生まれる。宮廷顧問官ラ・ロシュと結婚。ロマン派の詩人C・ブレンターノの母方の祖母。イギリスの作家リチャードソンらに倣う、女の理想像を描く書簡体小説『シュテルンハイム嬢の物語』全二巻(1771)は多くの読者を獲得、ゲーテやヘルダーからも高く評価された。ほかに多数の娯楽小説がある。[伊藤利男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例