祖母(読み)ババ

デジタル大辞泉 「祖母」の意味・読み・例文・類語

ばば【祖=母/▽婆】

1 (祖母)父母の母親。おおば。そぼ。⇔祖父じじ。
2 (婆)年老いた女性。老女。老婆。⇔爺じじ。
3 (婆)トランプゲームのばば抜きでジョーカーのこと。
[類語](2)おばあさん・ばあさん・ばばあ・老女・老婦・老婆・おばば・嫗おうな・嫗おみな・姥うば・老媼

そ‐ぼ【祖母】

父母の母親。おばあさん。⇔祖父。
[類語]おばあさん・外祖母・曽祖母・曽ひいばあさん

お‐ば【祖=母】

《「おおば」の音変化》父母の母。そぼ。⇔祖父おじ。
「かの御―北の方」〈源・桐壺〉
[類語]おばあさん

おお‐ば〔おほ‐〕【祖=母】

《「おおはは(大母)」の音変化》父母の母。そぼ。⇔祖父おおじ。
「犬江親兵衛が―、妙真もをるなれば」〈読・八犬伝・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「祖母」の意味・読み・例文・類語

ばば【祖母・婆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 父母の母。そぼ。おおば。⇔祖父(じじ)。
    1. [初出の実例]「けふは祖母(ババ)の命日と、夕めし過て墓参りせしに」(出典:咄本・軽口御前男(1703)三)
  3. ② 年老いた女。老女。おうな。老婆。ばばあ。⇔祖父(じじ)。
    1. [初出の実例]「七十あまりの祖母(ババ)つえにすがり」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)五)
  4. ③ うば。乳母。
  5. ④ 文楽人形の頭(かしら)の一つ。老婆の役に用い、目鼻の動きはなく、額と目尻に三本の皺(しわ)がある。
  6. ⑤ 苦情。文句。ぐち。
    1. [初出の実例]「転寝を叩おこして婆(ババ)をいふ」(出典:雑俳・紀玉川(1819‐25)二)
  7. ⑥ トランプで、ばば抜きの時、ジョーカーをいう。
    1. [初出の実例]「トランプの古ぼけた婆(ババ)の絵姿のようである」(出典:シベリヤ物語(1950‐54)〈長谷川四郎〉アンナ・ガールキナ)

おお‐ばおほ‥【祖母】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おおはは(大母)」の変化した語 ) 父母の母。そぼ(祖母)。⇔おおじ。
    1. [初出の実例]「祖父母。古記云。爾雅釈親云。父之考為二王父一。父之妣為二王母一。案生二父之身一曰二祖父母一也。俗云二於保知於保波一也」(出典:令集解(738)喪葬)
    2. 「暇なければ、いまだ大母(オホバ)に対面せず」(出典:読本・南総里見八犬伝(1814‐42)九)

祖母の語誌

「おほば」は、平安前期に短縮形の「おば」を派生すると、「おば」の方が有力となり、さらに院政期ごろまでに、「おば」は「うば」を派生し、江戸期に「ばば」やその派生語が優勢になるまで、「うば」を中心に三語が併存した。


そ‐ぼ【祖母】

  1. 〘 名詞 〙 父母の母。おおば。ばば。ばあ。うば。おばあさん。⇔祖父。
    1. [初出の実例]「右、縁二祖母服闋斎食一、請レ暇如レ件、注二事状一、謹解」(出典:正倉院文書‐天平宝字五年(761)正月二一日・韓国千村解)
    2. 「ただ人と申せど、みかど・春宮の御祖母にて」(出典:大鏡(12C前)五)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐虞詡伝〕

ばあ【祖母・婆】

  1. 〘 名詞 〙 =ばば(祖母)
    1. [初出の実例]「障子を開けて老女(バア)は入って来たが」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉続)

ばばん【祖母】

  1. 〘 名詞 〙 「ばば(祖母)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「親仁出て見やばばんつ、ばばんつれて親仁出て見やばばんつ、麦かつ音の在郷哥」(出典:浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)六)

お‐ば【祖母・御婆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おおば(祖母)」の変化した語 )
  2. ① 両親の母。そぼ。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
  3. ② ( 御婆 ) 年老いた女。老婆。ばば。〔観智院本名義抄(1241)〕

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