最新 地学事典 「ランダウ係数」の解説
ランダウけいすう
ランダウ係数
Landau coefficients
物質の相転移に関するL.D.Landauの現象論によれば,相転移に際しての低対称相の構造の,高対称相からのずれを定量的に記述する量Q(秩序変数(order parameter)と呼ぶ)を取り出し,そのQを用いて系の自由エネルギーGを展開する。G=G0+a1Q+a2Q2+a3Q3+a4Q4+…。Qは,高対称相からの原子の変位量,格子歪み,分極の大きさなどで,高対称相ではQ=0。高対称相が安定に存在する条件から,Qの一次の項はゼロである。また,Qの三次の項が存在する場合は,転移は不連続(一次転移)。係数a2, a4, …をランダウ係数と呼ぶ。
執筆者:松井 正典
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

