現象主義ともいわれ、外的な世界の認識についての次のような考え方のこと。すなわち、たとえばある物体を知覚する場合、われわれは存在する物体そのものを知覚しているのではなく、われわれに知覚されている限りのものを知覚しているにすぎず、しかもその際、その知覚を成立させている色や形などの感覚所与(センス・データ)のみが、もっとも直接的で確実なものであるとする考え方。したがってこの立場を徹底するなら、物体は感覚所与の集まりということになり、外界の存在を前提とする通常の立場からは認められる外界についての知識も、けっして確実なものとはいえなくなる。つまり、常識で確信している外界の姿は仮象でしかなく、またたとえ外界が存在するとしても、われわれには不可知なものとしかいえなくなる。このような考え方は古典的にはヒュームに、20世紀ではカルナップらの論理実証主義の議論のうちにみいだすことができる。
[清水義夫]
「現象主義」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
乞巧奠〈公事十二ケ月絵巻〉〘 名詞 〙 陰暦七月七日の行事。乞巧は技工、芸能の上達を願う祭。もと中国の行事であるが、日本でも奈良時代以来、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機津女(たなば...