ラン・わずらわしい・みだれる・おこたる

普及版 字通 の解説


16画

(異体字)
16画

[字音] ラン
[字訓] わずらわしい・みだれる・おこたる

[説文解字]

[字形] 会意
(らん)+攴(ぼく)。は架糸のもつれを、上下に手を加えて解こうとする形で、糸のみだれる意。攴はそれを(う)つ形であるから、糸のもつれはなお甚だしく、収拾しがたい状態となる。〔説文〕三下に「煩(わづら)はしきなり」と訓し、の亦声とする。〔玉〕に「惰(おこた)るなり、亂るるなり」とし、亂(乱)と同義とするが、亂は骨べら(乙(いつ))で(みだ)れた糸を解き治める意である。

[訓義]
1. わずらわしい。
2. みだれる。
3. おこたる。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ミダル

[語系]
・亂・luanは同声。は架糸のもつれ、はそれに攴を加えてさらに煩擾となる意。亂は骨べらで、これを解き治めることをいう。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む