最新 地学事典 「ラーセナイト」の解説
ラーセナイト
larsenite
化学組成PbZnSiO4の鉱物。直方晶系,空間群Pnam,格子定数a0.8244nm, b1.8963, c0.506, 単位格子中8分子含む。条線が深く発達する細柱状~板状結晶。白色,透明,金剛光沢。劈開{120}に明瞭。硬度3,比重5.90。薄片では無色,屈折率α1.92, β1.95, γ1.96, 2V(-)80°, 光分散r>v明瞭。Pbの大部分をCaが置換したものをカルシウムラーセナイトと呼んでいたが,類似構造をもつ別種のエスペライトとして扱われている。米国ニュージャージー州FranklinやオーストラリアBeltanaなどで,鉛・亜鉛鉱床中に珪亜鉛鉱などに伴う。名称はハーバード大学の岩石学者のE.S.Larsen,Jr.(1879~1961)にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

