リニア集積回路(読み)リニアしゅうせきかいろ(その他表記)linear integrated circuit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リニア集積回路」の意味・わかりやすい解説

リニア集積回路
リニアしゅうせきかいろ
linear integrated circuit

リニア IC。入力と出力の関係が直線的 (リニア) になっている,あるいは入出力がある種の比例関係に従っているアナログ信号用の集積回路をいう。アナログ集積回路ともいい,デジタル集積回路に対する。トランジスタダイオード抵抗などを組込んだ電子回路を集積化したもので,通信系,演算増幅器,制御系,計測器,およびラジオ,ステレオ,テレビなどの各種の民生機器に使用されている。 IC差動増幅器が最も早く報告され,実用されたのは演算増幅器である。リニア回路では大容量,インダクタンストランス,共振素子などを必要とすることが多いので,集積回路だけで従来のすべての回路を置き換えられない。このため従来の部品と混用した混成集積回路などが使用される。

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