リニア(その他表記)Rhynia

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リニア」の意味・わかりやすい解説

リニア
Rhynia

シダ植物古生マツバラン綱古生マツバラン目の化石属。ライニアともいう。デボン紀前期のライニー植物群一員地中にある匍匐部から地上に出ている部分がある。その高さは 15~50cm。根も葉も明らかでなく,円筒形の枝があって,その先端に胞子嚢がある。この植物体の最外方の表皮にはガス交換のための気孔があり,表皮には葉緑粒やデンプンなどを包蔵していたと考えられる大型細胞もみられる。中軸部には維管束がある。水中植物から陸上植物へ移行する段階を暗示する化石

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のリニアの言及

【ライニア】より

…古生マツバラン類(無葉類)に属する絶滅シダ植物の1属で,ライニー植物群の主要植物(イラスト)。リニアともいう。名は発見されたスコットランドのライニーRhynieにちなむ。…

※「リニア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む