最新 地学事典 「リフト玄武岩」の解説
リフトげんぶがん
リフト玄武岩
rift basalt
海嶺および大陸リフト形成に伴って噴出する玄武岩。海洋性リフト玄武岩はほとんどが低カリのソレアイト質中央海嶺玄武岩である。大陸性リフト玄武岩は強アルカリ岩~ソレアイトの広い組成範囲をもち,多種多様である。リフトごとに違いがみられ,また同じリフト帯でも発達段階の違いや同じ時代のものを比較した場合,地域差,例えばリフト軸部と肩部,off-axialなど場所の違いによって玄武岩の種類が異なる。大陸の分裂に先行してリフト帯が形成されるが,それに伴われて台地玄武岩が噴出することがある(例えば,ParanaやKarooなど)が,これらは大陸性ソレアイトである。東アフリカ・リフトでは玄武岩組成のアルカリ度やシリカ不飽和度はケニア,エチオピア,アファールの順に,また同一リフトではリフトの外側から軸部に向かってと時代が新しくなるに連れて減少する傾向にある。しかしリオグランデ・リフトでは地域差や時代変化に系統的な傾向は認められない。バイカル・リフトでは中新世・鮮新世から第四紀にかけてアルカリ度が高くなる傾向にある。
執筆者:沢田 順弘
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

