リュイシュン(読み)リュイシュン(その他表記)Lüshun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リュイシュン」の意味・わかりやすい解説

リュイシュン(旅順)
リュイシュン
Lüshun

中国東北地方,リヤオニン (遼寧) 省ターリエン (大連) 市南西端,リヤオトン (遼東) 半島先端の小湾にのぞむ要害の地にある。清朝によって軍港がおかれたが,1898年ロシアが租借し,大規模な要塞,軍港を築いた。日露戦争では激戦地として知られる。日本がロシアの権益を引継いだ当初は,関東州庁や関東軍司令部がおかれ,東北地方経営の足場となった。第2次世界大戦後,中国に返還され,1950年北東に接するターリエン (大連) と合併してリュイター (旅大) 市となった。リュイター市は 81年ターリエン市と改称された。現在はターリエン市リュイシュンコウ (旅順口) 区となっており,中国の海軍基地がおかれている。

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