日本大百科全書(ニッポニカ) 「リンダン・ハン」の意味・わかりやすい解説 リンダン・ハンりんだんはんLingdan Qaγan(1592―1634) モンゴルの君主。チャハル部族長でチンギス・ハン家の最後の北元(ほくげん)皇帝(在位1603~34)。ダヤン・ハンの7代の孫。1628年ハラチン、トゥメト両部族を滅ぼして内モンゴルを統一、34年チベット遠征に出発し、青海に入ろうとして甘粛(かんしゅく)のシラ・タラで病死した。その子エジェイは後金(こうきん)の君主ホンタイジ(太宗)に降伏して、大清(しん)国皇帝の選挙に参加した。[岡田英弘] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例