日本大百科全書(ニッポニカ) 「レ・ズアン」の意味・わかりやすい解説
レ・ズアン
れずあん
Le Duan
(1908―1986)
ベトナムの政治家。中央ベトナムのクアンチ省生まれ。ハノイでの地方鉄道勤務ののち、1930年インドシナ共産党創立に参加。1931~1935年、1940~1945年フランス官憲により逮捕投獄される。この間、1939年党中央委員会議長。第二次世界大戦後、南ベトナムでベトミンの抗仏抵抗運動を指導。1951年ベトナム労働党中央委員会政治局員。1959年党第一書記に就任。ボー・グエン・ザップ将軍とともにホー・チ・ミン体制下の親ソ派といわれた党内有数の理論家。1960年の南ベトナム解放民族戦線の結成を指導。1969年のホー主席死去ののちは党・政府両面での主導権を掌握。1975年のサイゴン攻略に断を下したのも彼であった。1976年以後死去するまでベトナム共産党書記長。
[黒柳米司]
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