ボー(読み)ぼー(英語表記)Vaud

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボー」の意味・わかりやすい解説

ボー
Bo, Carlo

[生]1911.1.25. セストリレバンテ
[没]2001.7.23. ジェノバ
イタリアの批評家。文芸誌『フロンテスピーツィオ』で名をあげ,実証主義や理想主義批評に対抗して,エルメティズモ批評を唱えた。作品の評価に際して,歴史的背景や言語的側面を二義的なものとし,作品と読者とのコムニオーネ(共有感)に基礎をおく。この批評的態度は 1935年から 1945年にかけて大きな影響力をもった。1938年からウルビノ大学でフランス文学を講じ,1944年同大学学長に就任主著シュルレアリスムの決算』Bilancio del surrealismo(1944),『批評的回顧』Riflessioni critiche(1954),『レオパルディの遺産その他』L'eredità di Leopardi e altri saggi(1964)など。

ボー
Beaux, Cecilia

[生]1863. フィラデルフィア
[没]1942.9.17. グロスター
アメリカの女性画家。フィラデルフィアで W.サーテンに学び,1889年パリ留学。アカデミー・ジュリアンに通い,かたわらラザールのアトリエで学んだ。 1891年ニューヨークに定住,1902年パリの美術協会の会員となり,1913年と 1923年にパリで肖像画展を開いた。 T.ルーズベルト夫人と子供たちを描いたものなど,子供の肖像画に定評があった。主要作品は『白い服の少女』『夢見る人』。

ボー
Bo

シエラレオネ中南部の町。サザン県の県都。フリータウン東南東約 176kmに位置。 1930~61年イギリス保護領シエラレオネの首都。同国南部の商業中心地で,道路交通の要地ショウガ,米,パーム油,パーム核,カカオコーヒーなどを集散。教育中心地でもあり,教員養成大学をはじめ各種の教育施設がある。人口2万 6000 (1988推計) 。

ボー
baud

電信データ伝送などの符号伝送における通信速度単位の一つ。略号はB。信号の変調過程で1秒間に状態の変化する回数を表わし,変調速度と呼ばれる。昔の電信では1秒間に送るパルスの数を表わし,この単位がもっぱら用いられたが,最近のデータ信号伝送では「ビット/秒」が情報の伝送速度としてより広く用いられている。

ボー
bow

服飾用語で,リボン,細幅のレース,糸などでつくった蝶結びをさす。元来は弓,弓状の曲線を意味する語。衣服の閉じ合せや糸端の始末などの最も初歩的な技法の一つであり,普遍的な装飾法でもある。 18世紀女性服の胸飾り,19世紀以降の男性の蝶ネクタイ,髪飾りなどが代表例。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボー」の意味・わかりやすい解説

ボー
ぼー
Vaud

スイス西部の州。面積3212平方キロメートル、人口62万6200(2001)。州都ローザンヌ。住民はフランス語を話し、プロテスタントが多い。北部はジュラ山脈、南東部はアルプスで、これらに挟まれたミッテルラント南部の丘陵地となっている。農牧業が盛んであるが、ジュラ山脈地域に散在する時計工業、アルプス地方の観光業に特色がある。1803年スイス連邦に加盟した。

[前島郁雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android