レッパード(読み)れっぱーど(英語表記)Raymond Leppard

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レッパード」の意味・わかりやすい解説

レッパード
れっぱーど
Raymond Leppard
(1927―2019)

イギリス指揮者、チェンバロ奏者。ロンドンに生まれる。ケンブリッジ大学で音楽学を修めたのち、1952年ロンドンで指揮者としてデビュー。グラインドボーン音楽祭やルツェルン音楽祭でバロック音楽を中心に活躍、1959年コベント・ガーデン王立歌劇場、1969年ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団に登場した。1970年(昭和45)イギリス室内管弦楽団と初来日。1973~1980年BBCノーザン交響楽団の首席指揮者となり、レパートリーを広げてロマン派の作品もこなすようになった。じみで端正な演奏を持ち味とする。1977年アメリカに移住。1983年から1993年までセントルイス交響楽団首席客演指揮者を務めた。また、1987年からはインディアナポリス交響楽団の音楽監督も務め、2001年の退任後は名誉指揮者となった。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android