レーンス(読み)れーんす(その他表記)Hermann Löns

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レーンス」の意味・わかりやすい解説

レーンス
れーんす
Hermann Löns
(1866―1914)

ドイツの小説家。郷土芸術運動の代表的作家。西プロイセンのクルム高等中学校ギムナジウム)の教師の息子として生まれる。動物学と医学を専攻したが、ジャーナリストになり文筆活動を行い、故郷を失った者の土地に寄せる愛情を語り、農民世界の陰うつな情念を表現した。第一次世界大戦で戦死。代表作には、三十年戦争を生き抜いた農民を主人公とした長編小説『狼(おおかみ)男』(1910)がある。

[鈴木隆雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android