改訂新版 世界大百科事典 「ロイズ銀行」の意味・わかりやすい解説
ロイズ銀行 (ロイズぎんこう)
Lloyds Bank P.L.C.(Public Limited Company)
イギリスの大手の商業銀行。本社ロンドン。1765年,テーラー・アンド・ロイドTaylor & Lloydというパートナーシップの銀行としてバーミンガムに設立された。1865年に株式会社組織となり,社名をLloyds Banking Co.Ltd.とし,84年にロンドンの銀行Barnetts Hoars & Co.とBosanquets Salt and Co.を買収,ロンドンに進出するとともに社名をLloyds Barnetts & Bosanquets Bank Ltd.と改称した。89年社名をLloyds Bank Ltd.とし,1982年現在の社名となる。1912年には本社をロンドンに移している。一般商業銀行業務のほか,外国為替業務や子会社を通じて投資銀行業務,航空機リース業務,クレジット・カード業務など広範囲の業務を行っている。また71年にはBank of London and South Africaと子会社Lloyds Bank Europeを合併してLloyds and Bolsa Internationalを設立,ロイズ・グループの国際業務の一つの中心とした。95年損害保険のTSB Group P.L.C.と合併してロイズ・TSB・グループとなった。ロイズ・TSB・グループの総資産2798億ポンド,預金残高1618億ポンド(2004年12月)。
執筆者:高橋 英夫
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