ろうつぎ(その他表記)soldering; brazing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ろうつぎ」の意味・わかりやすい解説

ろうつぎ
soldering; brazing

「鑞接」と書く。「ろう付け」ともいう。合金ろうで金属を接合する方法。ろう用合金としては,はんだ (半田) (Sn-Pb合金) が最もよく知られているが,このように 400℃以下の低融点ろうを「軟ろう」といい,400℃以上の高融点ろうを「硬ろう」という。硬ろうとしては,銅,銀ろう (Ag-Cu-Zn合金) ,真鍮ろう (Cu-Zn合金) ,アルミろう (Al-Siまたは Al-Si-Cu合金) ,近年ではアモルファス合金ろう (ニッケル合金,鉄合金,鋼合金のアモルファス) も用いられる。酸化防止溶剤としては,はんだには塩化亜鉛,銅および銅合金系の硬ろうにはホウ砂,アルミろうには塩化カルシウム混剤を用いる。加熱ははんだごて,ガス吹管炎,電気抵抗熱などによる。

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