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塩化亜鉛 えんかあえんzinc chloride

翻訳|zinc chloride

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩化亜鉛
えんかあえん
zinc chloride

化学式 ZnCl2 。 28℃以下で4,3,2.5,1.5,1の含水塩が存在する。無水塩は無色無臭の潮解性粒状固体。比重 2.91,融点 283℃,沸点 732℃。塩化亜鉛 1gは水約 0.2ml ,アルコール約 1.3ml に溶解アセトンに易溶。大量の水に溶かすと一部オキシ塩化物に変る。水溶液は微酸性を示し,pH 約4。脱臭,消毒剤,乾電池材料,ハンダ用除錆剤などに用いられ,活性炭の製造,石油精製有機合成における脱水剤などにも使われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

えんかあえん【塩化亜鉛 zinc chloride】

化学式ZnCl2。亜鉛または酸化亜鉛を塩酸に溶かした溶液を蒸発すると得られる無色の結晶性粉末。工業的には金属亜鉛に塩化水素ガスを通じてつくる。1648年にドイツのJ.R.グラウバーによって最初に合成された。融点283℃,沸点732℃,比重2.91(25℃),水に対する溶解度432g/100g H2O(25℃)。結晶構造は,温度等によって変化する多形を示すが,亜鉛のまわりに4個の塩素が四面体型に結合した形が基本になっている。

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大辞林 第三版の解説

えんかあえん【塩化亜鉛】

亜鉛または酸化亜鉛を塩酸に溶かした溶液を蒸発させて得る、白色で潮解性のある結晶。化学式 ZnCl2 常温で数種の水和物が存在する。脱水剤・防腐剤などに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩化亜鉛
えんかあえん
zinc chloride

亜鉛と塩素の化合物。金属亜鉛あるいは酸化亜鉛を塩酸に溶かし、溶液を濃縮すると得られる無色の結晶。水溶液からは28℃以上では無水和物が得られ、融解して急速に冷却するとα(アルファ)型が、ゆっくりと冷却するとβ(ベータ)型が、室温に近い水溶液からはγ(ガンマ)型が得られる。それ以下の温度では各種の水和物(26℃では1.5水和物、13℃では2.5水和物、7℃では三水和物、-30℃では四水和物)が得られる。潮解性で、きわめて水に溶けやすい。エタノール(エチルアルコール)、アセトン、エーテルなどの有機溶媒にもよく溶ける。水溶液はいくぶん加水分解して、弱酸性を示す。木材に注入して防腐剤として用いられる。また耐火性を与える。乾電池材料、医薬品(収斂(しゅうれん)薬、防腐薬その他)、染色剤などとして用いられる。劇薬。[中原勝儼]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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