ロベール・ル・フォール(その他表記)Robert le Fort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロベール・ル・フォール」の意味・わかりやすい解説

ロベール・ル・フォール
Robert le Fort

[生]?
[没]866.9.15? アンジェ近郊ブリッサルト
フランス,カペー家祖先にあたる人物。「強者ロベール」と呼ばれる。カルル1世 (大帝)ガリアに移住させたザクセン系の家柄に属していたと考えられ,861年西フランク王カルル (シャルル) 2世 (禿頭王) から北フランス (ネウストリア) の制圧を命じられ,侵入したノルマン人を破り,864年アンジュー伯とされた。セーヌ,ロアール両川間に勢力を確立し,その拡張をブルゴーニュ地方に求めるとともに,ノルマン人との戦争を根強く推し進め,ついにブリッサルトで勝利したが,戦死した。息子のウードロベール1世は西フランク王となった。

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関連語 カルル1世 大帝

世界大百科事典(旧版)内のロベール・ル・フォールの言及

【カペー朝】より

…以後シャルル4世がカペー家直系の男子相続人なしに死亡する1328年までフランスに君臨した王朝で,この王朝の誕生とともにフランス国家の歴史が始まった。
[成立と権力基盤]
 カペー家les Capétiensはその登極以前に,ライン地方から移ってきた北フランスの豪族ロベール・ル・フォールRobert le Fort(?‐866)を始祖とするロベール家の前史をもつ。2代目のパリ伯ウードEude(s)はノルマン人と戦ってパリを防衛し,西フランクの王位につく。…

※「ロベール・ル・フォール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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