ロマン主義経済学(読み)ロマンしゅぎけいざいがく(その他表記)Romantische Schule der Volkswirtschaftslehre; romantic school of economics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロマン主義経済学」の意味・わかりやすい解説

ロマン主義経済学
ロマンしゅぎけいざいがく
Romantische Schule der Volkswirtschaftslehre; romantic school of economics

ドイツのロマン主義的思想家 A.ミュラー経済思想を受継いだ経済学。おもに第1次世界大戦以後オーストリアの経済学者 O.シュパンらによって主張された。その主張は「全体は個体に先行する」という全体主義的・有機的国家社会観に立ち,社会および経済現象は個体に先行するより高い全体との関連において理解すべきであるとする。したがってこの派の経済学は,個から出発する従来の経済学を個別主義として排し,ナチズムの社会経済論の基礎的理念を提供することとなった。なお彼らと理論的構成を異にするが,フランスの J.シスモンディもこの学派に入れられる面をもっている。

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